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長く愛されるブランドとは?

 

先日、道後温泉の前を通りました♨


日本最古の温泉と言われ、ネットで調べると約3,000年の歴史と書かれていましたが、そのたたずまいからは歴史の重みとあたたかさが伝わってきます。

2024年には長年の改修工事が完了し、新たな姿で多くの人を迎え入れる準備が整いました。

「なぜ、これほど長く愛されてきたのか?」ふとそんなことを考えました。

私たちが目指しているブランディングも、実はここにヒントがあります。

ブランドは“作るもの”ではなく、“育て続けるもの”

ブランドと聞くと、ロゴやデザインを思い浮かべる人も多いかもしれません。

けれど、本当に大切なのは表面ではなく、その中にある “軸” や “約束”。

ブランドは、一度作ったら終わりではなく、日々の積み重ねの中で育っていくものです。

 

1. 育てるブランドに必要な3つの視点

①「なぜやるのか」が言語化されている

・自分たちは誰のために、何を届けたくてこの事業をやっているのか

・どんな想いを大切にしているのか

言語化された“芯”があれば、環境が変わっても判断や発信に迷いません。

 

② 顧客との「約束」を守り続けている

・このブランドと関わると、毎回安心できる

・期待に応えてくれる、あるいはいい意味で超えてくれる

小さな信頼の積み重ねが、長く選ばれる理由になります。

 

③ “らしさ”が日常ににじんでいる

・写真、色、言葉づかい、接客や対応どこに触れても一貫した世界観

・「らしいよね」と思ってもらえる表現がブランドの印象を育てていく

「見た瞬間に分かる」レベルまで育つと、自然と記憶に残る存在になります。

 

ブランドとは、目に見えるものだけで成り立つものではありません。

誰かの記憶に残る“らしさ”を育てること、そしてその姿勢を持ち続けること。

変わらないものを大切にしながら、時代に合わせて柔軟に変わっていく──

 

それはまさに、道後温泉が長年にわたって守ってきたことでもあるのでしょう。